top of page

🐉夏至前の贈りもの|岐阜・竜神の滝と郷土の味をめぐる日帰り旅

竜神の滝
竜神の滝

日曜日、岐阜県中津川市にある竜神の滝へ、夫と日帰り旅に出かけました。

きっかけは、Facebookにふと流れてきた一本の動画。その映像のあまりの美しさにひかれ、画面に映る山深い滝の景色に心を奪われたのです。

「行ってみたい」と思ったその気持ちのままに、私たちは車を走らせていました。





🌀 龍と滝に惹かれる理由

古来より、は「天と地」「水と気」「陰と陽」を結ぶ神霊的な存在とされてきました。

そしては、そんな龍が宿る“氣の柱”とも呼ばれ、大自然のエネルギーが集中的に流れ込む、特別な場所とされています。

特に「竜神の滝」のように、龍の名を冠した場所は、古くから霊力の強いパワースポットとして知られており、近くには龍神や水の神、不動明王を祀る神社があることも多く、訪れる人々を惹きつけてやみません。

実は私も、子どもの頃から「龍」や「滝」、そして「不動明王」に不思議と惹かれてきました。干支の酉の守護仏が不動明王であることもあって、神社や霊場を訪れると、滝のそばに不動明王が祀られていたり、そこにまつわる竜神伝説が語られていたりする場面によく出会ってきたのです。

今回訪れたのは、ちょうど夏至の前後という特別な時期。陰陽が切り替わり、エネルギーの流れが大きく変わる節目のタイミングでもありました。私たちがこの滝に導かれるように足を運んだのも、きっと偶然ではなく、目に見えない導きがあったのだと、今ではそう感じています。

朴葉寿司と揚げづけ
朴葉寿司と揚げづけ
朴葉寿司(鮭)
朴葉寿司(鮭)
朴葉寿司(鯖)
朴葉寿司(鯖)

🍡 郷土の味に触れる旅

「せっかく岐阜に行くなら、地元の味を楽しもう」と、夫と相談して決めたのが、五平餅、朴葉寿司、揚げづけ、栗のお菓子。夫の母が岐阜出身ということもあり、郷土の味には思い入れがあるようでした。


◎五平餅:素朴なおやつの新発見

五平餅といえば、これまではサービスエリアで見かけたことがある程度でしたが、地元ではたくさんの専門店があると知り、滝へ向かう途中、気になって立ち寄ることに。

お店で見つけたのは、5本入りの五平餅が2セット

「ちょっと多いかな…?」と迷いつつも購入。ところが帰りの車の中で開けてみてびっくり。想像していた、割りばしに小判型の大きな五平餅がついているタイプではなく、一口大のお団子状の五平餅が3つずつ串に刺さったもので、これがまた、もっちりふんわり柔らかく、くるみタレも香ばしくて、するすると食べられてしまう美味しさ!

「これなら、ひとりで5本いけちゃうね」と夫と笑い合いながら、あっという間に完食。まだまだ食べ足りなさそうな夫に、「味がわかったから、今度は家で作ってみようか」と話しました。


◎棒葉寿司と揚げづけ:お昼のごちそうに

お昼近くになって立ち寄った道の駅で、朴葉寿司と、隣接するスーパーで見つけた揚げづけを購入し、車内で簡単なランチに。

棒葉寿司は、すし飯の上にきゃらぶき、タケノコ、椎茸の甘煮、錦糸卵、鮭またはサバなどがのり、それを香り高い棒葉で包んだ、目にも美しい郷土寿司。

私は岡山出身なので、岡山名物のばら寿司にどこか似たこのお寿司が、すぐに気に入りました。甘めの味付けで、棒葉の香りがふんわり漂い、優しく懐かしい味わいでした。

一方の揚げづけは、油揚げを甘辛い醤油だれに漬け込んだシンプルな一品。以前、テレビ番組『マツコの知らない世界』で紹介されていたのを見て印象に残っていたので、「これが本場の味か!」と嬉しくなって手に取りました。

素朴で、でもじんわりと心にしみる味。

「これも家で作ってみたいね」と、夫婦で話しながらのランチタイムとなりました。


🌿 竜神の滝で感じたもの

いよいよ到着した竜神の滝。山の空気はひんやりと澄み、滝の音が心に染み入るように響きました。目の前に広がる光景は、まるで異世界のようで、深く茂る緑と流れる水の氣に包まれながら、どこか懐かしさのような安心感を覚えている自分に気づきました。

そして何より印象的だったのは、滝つぼの水の色エメラルドグリーンに輝く透明な水面は、ただ見ているだけで心が洗われるようで、そのすがすがしさに、しばらく言葉を失って立ち尽くしてしまいました。

そういえば、結婚してから私たちは、よく山や滝を訪れるようになったなぁ…と、ふと回想しながら、こんなふうに自然に惹かれるのも、きっと今の私たちに必要な時間なのだろう――そんなふうに感じさせられる、穏やかで静かなひとときでした。

みにしています。

栗きんとん「すや」創業は元禄年間。江戸から下ってきた一人の武士が、この宿場町に住みつき、「十八屋」の屋号で酢の店を開いたのが名前の由来だそう。
栗きんとん「すや」創業は元禄年間。江戸から下ってきた一人の武士が、この宿場町に住みつき、「十八屋」の屋号で酢の店を開いたのが名前の由来だそう。
夏の上生菓子
夏の上生菓子

栗きんつば
栗きんつば

江戸から下ってきた一人の武士が、この宿場町に住みつき、「十八屋」の屋号で酢の店を開いた

🌰 和菓子屋さんで、また次の季節を思う

帰り道、「岐阜に行ったら栗きんとんを買おう」と決めていたので、和菓子屋さんに立ち寄りました。

ショーケースには栗を使ったお菓子がずらりと並び、「これはあるはず」と思いながら見渡しましたが、何度見ても栗きんとんの姿は見当たりません。

お店の方にたずねると、「栗きんとんは季節限定の菓子なんです」(9月~原料が無くなり次第終了)とのこと。この日は代わりに栗きんつばと上生菓子を選び、優しい甘さをお土産に持ち帰ることにしました。


🕰 秋に訪れたい「大正村」

帰りの車中で、夫に「もう少しどこか寄ってみる?」と聞かれ、調べてみたのが「大正村」という場所。秋の紅葉がとても美しいことで知られていると知り、心が惹かれました。

大正時代の和洋折衷の建物やインテリア、お着物の柄など、大正ロマンが大好きな私にとっては、まさに夢のような場所です。

けれど帰りの時間を考えると、家で待っている猫たちや鶏のくりちゃんのことが頭をよぎり、日が暮れる前に帰りたいという気持ちが強くなってきました。明るいうちなら、くりちゃんをお散歩に連れていってあげられるので、なおさらです。

「また来ればいいよね」――そう夫と話し合って、今回は欲張らずに帰ることにしました。

次は、紅葉と大正ロマンを満喫し、栗きんとんを手に入れる秋の旅。そんな楽しみがひとつ増えたことが、なんだか嬉しい帰り道でした。

Comentarios


©2023 rouma。Wix.com で作成されました。

bottom of page