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信楽|鶏鳴の滝で出会った青い尾のトカゲと、自然からのメッセージ


正面から眺める鶏鳴の滝――流れ落ちる水の力強さと清涼感を間近に。
正面から眺める鶏鳴の滝――流れ落ちる水の力強さと清涼感を間近に。

先日、義弟家族を案内して 鶏鳴の滝 に行ってきました。

妊娠中の義妹と幼い姪ふたりにとって、山と渓流で過ごす時間は小さな冒険。澄んだ水のせせらぎ、風に揺れる木々、鳥のさえずりに包まれたひとときは、日常の喧騒から切り離された別世界のようでした。


鶏鳴の滝への坂道。訪れる人々が倒木をまたぎ、静かに滝へと歩を進める道
鶏鳴の滝への坂道。訪れる人々が倒木をまたぎ、静かに滝へと歩を進める道

🚗 山道の緊張と精霊へのご挨拶

鶏鳴の滝に向かう山道はとても細く、対向車が来ると通り抜けが大変です。自然の美しさに胸が躍る一方、県外から訪れた家族を安全に案内する責任感もあり、少し緊張しました。

山に入る前、以前聞いた「山に入るときは精霊にご挨拶をすると良い」という話を思い出し、心の中で手を合わせてそっと山の精霊にご挨拶。自然とのつながりを感じる穏やかな時間が流れました。


🛡 不動明王と山の精霊の守護

滝のそばには 不動明王 が祀られており、私は手を合わせました。

水音に包まれたその場所は、時間がゆっくりと流れる別世界のようで、心が自然と落ち着きます。

不動明王は「動じない心」「悪縁を断ち善縁を結ぶ」守護の象徴。

滝の清らかな流れのそばに祀られていることで、浄化と守護の力が感じられます。

山の精霊への挨拶は、目に見えない自然界との調和をもたらしました。子どもたちが安心して水遊びできたのも、きっとその守りがあったからでしょう。


『きれいに写してね』と応えるように、尾を輝かせてくれた瞬間
『きれいに写してね』と応えるように、尾を輝かせてくれた瞬間

🦎 切り株の上で出会った青い尾のトカゲ

不動明王にお参りした後、改めて滝を正面に向かうと、ふと切り株に目が留まりました。そこで、思いがけない出会いがありました。

それは、しっぽが鮮やかな メタリックブルーに輝くニホントカゲの幼体 です。

思わず「きれいだね、写真に撮らせてね」と声をかけると、トカゲは体全体を見せるように姿勢を整えてくれました。まるでこちらの言葉に応えてくれるかのようで、自然との一瞬の対話を感じました。いろいろな角度から何枚も撮らせてくれ、しばらく交流を楽しみました。

ところが、ほんのいたずら心で「連れて帰りたいな」と思った瞬間、トカゲはハッとこちらを振り返り、警戒して切り株の苔の中に姿を消してしまいました。

本心ではなかったのに驚かせてしまい申し訳ない気持ちが残ると同時に、彼らが 人の思念を瞬時に読み取る存在 であることに、改めて感心しました。


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お昼のお弁当。夫婦と義弟家族6人分、具だくさんのおにぎりや精進コロッケ、彩り豊かな野菜のおかずで山の時間を楽しみました。
お昼のお弁当。夫婦と義弟家族6人分、具だくさんのおにぎりや精進コロッケ、彩り豊かな野菜のおかずで山の時間を楽しみました。
休憩スポットの東屋に、まさかの“アブ・熊注意”の張り紙。この時は知らなかったのですが、アブのメスは鋭い口器で皮膚を切り裂き血を吸うとか…。襲われなくて本当に良かったです。
休憩スポットの東屋に、まさかの“アブ・熊注意”の張り紙。この時は知らなかったのですが、アブのメスは鋭い口器で皮膚を切り裂き血を吸うとか…。襲われなくて本当に良かったです。

🐝 アブとの出会い

お昼に東屋でお弁当を広げたとき、アブが一匹飛んできました。刺されるかも……と身構える代わりに、心の中で「こんにちは」と優しい気持ちを向けると、アブはそばを飛んだあと静かに去っていきました。

庭仕事でも昆虫や爬虫類と出会うことがありますが、彼らは瞬時にこちらの心を感じ取るようです。恐れや敵意ではなく、敬意や親しみを向けると、自然もまた穏やかに応えてくれます。


🦎 ニホントカゲの象徴と切り株の意味

ニホントカゲは、子どもの尾が青く輝き、大人になると茶色に変わります。尾を切っても再生するその力は、「変容」と「新しい始まり」の象徴です。

切り株は「命の循環」「過去と未来の境目」を示し、その上に青い尾のトカゲが現れたことは、まさに 「終わりの上に新しい命が芽生える」 ことを示しているようでした。


⚖ 恐れと調和

鶏鳴の滝では最近、熊の目撃情報もあります。もし出会ったとき、同じように心穏やかに保ち、瞬時に調和の気持ちで接することができるだろうか――。

自然界の存在は、恐れを抱けばその感情が相手に伝わり、警戒心を生みます。逆に安心や敬意を持てば、その心は相手に響くのです。トカゲやアブとの出会いは、そんな「心の在り方」の大切さを教えてくれました。


🌿 自然からの祝福

鶏鳴の滝でのひとときは、ただの散策ではなく、

  • 命の循環(切り株とトカゲ)

  • 守護と浄化(不動明王)

  • 自然との調和(山の精霊や昆虫たち)

  • 心の在り方(恐れではなく、敬意と優しさ)

が重なった、祝福に満ちた体験でした。水音と子どもたちの笑い声、そして自然界からの小さなサイン。そのすべてが心に深く残る、かけがえのない時間となりました。


🍃 出会いの意味を読み解くと

  • 不動明王とトカゲの象徴が響き合う

    不動明王は「迷いを断ち切り、守護する存在」。トカゲは「古いものを切り離し、再生する存在」。→ 過去の執着を手放し、魂の成長へ進む時が来ていることを伝えています。

  • 切り株というステージ

    切り株は「いったん命が途絶えた木」ですが、その上に苔が芽生え、新しい命が育ちます。トカゲの出現は「終わりは新しい始まり」を示しています。

  • 『美しい』と声をかけたこと

    自然の命に心から声をかけると、その存在と波動が共鳴し、写真に残ることも。これは「自然界とあなたが響き合っていますよ」というサインです。


🛕 私と不動明王のつながり

私は酉年で12月生まれ。子どもの頃から守護仏の不動明王に特別な親しみを感じてきました。滝の前で手を合わせたとき、その存在がずっと見守ってくれていたかのように心に響きました。

滝の清らかな流れや青い尾のトカゲとの出会い、山の精霊や昆虫たちとの交流――すべてが守護と調和の中で導かれていることを、改めて実感しました。


滝を前に見上げた空。木々の葉が重なり合い、自然の織りなす美しい景色が広がります。
滝を前に見上げた空。木々の葉が重なり合い、自然の織りなす美しい景色が広がります。

🌊 鶏鳴の滝の由来

鶏鳴の滝は、信楽町南部・神山地区にある滝で、笹ヶ岳(信楽最高峰)の山頂にある古い寺跡の伝説に由来します。元旦の朝、寺跡の閼伽池から黄金の鶏が現れ、新年の幸を告げるという言い伝えがあります。

鶏鳴の滝を含む大小8つの滝は「鶏鳴八滝」と総称され、四季折々の表情を楽しめる撮影スポットとしても人気です。マイナスイオンたっぷりの空気に身を委ねるだけで、心も体も浄化されるようでした。


🌱 自然界からのメッセージ

「古いものを勇気をもって手放し、直感に従いながら新しいステージへ。あなたは自然や守護存在に見守られているから安心して進みなさい。歩む道には思いがけない出会いや小さな奇跡が待っており、耳を澄ませば自然の声や心の直感が道しるべとなるでしょう。恐れを手放し、敬意と優しさをもって日々と向き合えば、すべての経験があなたを成長させ、喜びと調和に満ちた未来へ導いてくれます。」


青い尾のトカゲや滝、山の精霊たちのささやきが教えてくれたこと――

恐れを手放し、敬意と優しさをもって進むとき、自然はそっと私たちを導いてくれる。

今日の小さな出会いも、明日への一歩も、すべては祝福の中にあると感じます。

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