無農薬の家庭菜園づくり|動物にも地球にもやさしい我が家のポタジェ
- かとうようこ

- 2024年4月17日
- 読了時間: 3分
更新日:6月25日

無農薬栽培のポタジェを始めて、今年で2年目に入りました。
4月、気温の上昇とともに、冬に植えた野菜や花々が一斉に芽吹き、庭は春の彩りで満たされてきています。
フランス式の菜園「ポタジェ」とは?
ポタジェ(potager)とは、フランス式の家庭菜園のこと。果樹、野菜、ハーブ、草花などを混ぜて植え、見て楽しみながら収穫もできる、美しい庭のスタイルです。
我が家には畑がありませんが、敷地内のわずかな土のあるスペースを隅々まで活用して、小さなポタジェを作り上げました。






2種類のレイズドベッド
ポタジェでは、「レイズドベッド(立ち上げ式の花壇)」を2種類設けています。
無肥料・無農薬栽培(糸状菌を活用)
無農薬・有機栽培(家庭の生ごみを活用)
初めはすべて無肥料・無農薬のスタイルにしようと考えていましたが、日々の暮らしの中で出る生ごみや植物残渣(ざんさ)を、ゴミとして捨てずに「土に還す」方法として、有機栽培のレイズドベッドも加えることにしました。
捨てることに罪悪感を感じるよりも、「次の命を育む土になる」と思えることで、自然との循環を感じられるようになったのです。
剪定枝や雑草も「ごみ」ではなく「資源」
もう一つのきっかけは、毎年大量に出るオリーブの剪定枝や葉の処理に悩んでいたこと。これもまた、糸状菌の力を借りて土づくりに活かせるのではないかと考えました。硬く分解しにくい素材も、自然の力を借りれば、土へと還っていきます。
庭の雑草、食べられない野菜の皮や芯なども、今ではすべてが「命を育てる土の材料」です



農薬や化学肥料を使わない理由
農薬は害虫だけでなく、益虫や有用な微生物までも傷つけてしまいます。また、化学肥料は植物のバランスを崩し、かえって病気や害虫を呼び込みます。さらには、大気や土壌の汚染にもつながります。
なにより、庭に遊びに来る鳥や虫、小さな動物たちにも安心な環境を保ちたかったのです。
小さなスペースに広がる、大きなやさしさ
我が家のポタジェは、畑ではありません。でも、そこには、人にも動物にも地球にもやさしい循環があります。
限られたスペースであっても、自然と調和しながら、命を育む「楽園ポタジェ」へと育っていくことを願って——。




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