連載④🐾マリーちゃんの母性愛｜4つ子を包む優しさとぬくもり

命を育む時間──母猫マリーちゃんの優しさが、産箱いっぱいに広がっていました。

🐾 マリーちゃんの子育てが始まりました

4つ子の仔猫たちが生まれて、マリーちゃんの子育てが本格的に始まりました。

生まれたばかりの仔猫たちは、まだ自分で体温を調節することができません。ですので、生後1週間ほどは、母猫の体にぴったりくっついて、体温を保つ必要があります。

そのためマリーちゃんは、ほとんどの時間を産箱の中で過ごしていました。小さな命たちを温め、守るように、じっと横たわり、優しい眼差しで見守っていたのです。

🌱 元気いっぱいに育つ4つ子たち

日に日に仔猫たちは成長し、少しずつ体がしっかりしてくると、産箱の中で動き回るようになりました。

マリーちゃんの体の上をよじ登ったり、足元で転がったり…それはもう賑やかで、まるで小さな運動会のようです。

それでもマリーちゃんは、そんなやんちゃ盛りの4つ子たちを、決して怒ったりせず、静かに受け入れ、優しく包み込むように育てていました。

束の間のひとり時間。産箱を出て、静かに体を休めるマリーちゃん。

お疲れ様

🍀 母としての深い愛に包まれて

時には、ごはんを食べにふらりと産箱の外に出ることもありました。

少し離れた場所で、ひとりそっと横になる姿を見かけることもあります。けれど、ほんの束の間だけ。

すぐに立ち上がって、また産箱の中へと戻っていきます。そして、当たり前のように仔猫たちのもとへ寄り添うのです。

そんなマリーちゃんの姿からは、母としての責任感と、なによりも深い愛情が伝わってきました。