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連載③外猫マリーちゃん、4つ子の赤ちゃんを出産|命をつなぐ奇跡の朝

更新日:3 日前

~マリーちゃん、4つ子の赤ちゃんを出産~

4匹の仔猫を確認。夜中の内にひとりで出産していたマリーちゃん
4匹の仔猫を確認。夜中の内にひとりで出産していたマリーちゃん

🤱 小さな体に宿していた、大きな命

2016年4月16日の朝。マリーちゃんの様子を見にサンルームへ向かうと――そこには、小さな4つの命が寄り添っていました。

マリーちゃんが、無事に赤ちゃんを出産していたのです。

小柄な体で日に日に大きくなるお腹を見ながら、私はずっと悩んでいました。「病院に連れて行くべきかな」「何かあったらどうしよう」

でも、人に慣れていないマリーちゃんを無理に連れて行くことが、かえって大きなストレスになるのでは……と迷いに迷って、最終的には自然に任せることにしました。


ごはんを食べに出てきたので
ごはんを食べに出てきたので
あらためて仔猫の様子を確認
あらためて仔猫の様子を確認

✨ 誰に教わったわけでもなく

驚いたのは、マリーちゃんが誰の手も借りずに出産を終えていたこと。

へその緒を噛み切り、胎盤を処理し、仔猫たちを舐めて体をきれいにして、温かく包み込むように寄り添っていました。

本能だけで、完璧にお母さんとしての役割を果たしていたのです。

その姿はあまりにも尊く、思わず胸が熱くなりました。


🐾 小さな4つの命

生まれてきた赤ちゃんたちは4匹。そのうち3匹は、美しいグレーの縞模様のシルバーマッカレルタビー。もう1匹は、やさしい白い毛並みの仔猫でした。

あの時、サンルームの外に現れたグレーのオス猫。「この子たちのお父さんだ」と感じた直感は、やっぱり正しかったのかもしれません。


🌱 始まった新しい日々

この日から、我が家の時間は少しずつ変わり始めました。

マリーちゃんが、全身全霊で赤ちゃんたちを守り、懸命にお世話する姿。その無償の愛に満ちた母性に、私は何度も心を打たれました。


🍼 ひとつひとつのしぐさに、感動

仔猫たちはとても小さく、か細い声で鳴きながら、マリーちゃんの体にしがみついていました。

まだ目も開かないその姿は、まさに「守られる存在」。それでも日ごとに、少しずつ大きく、力強く育っていく姿に、私は感動の連続でした。


🤱 母としての姿、猫としての本能

マリーちゃんは、本当に愛情深く、そして慎重に子育てをしていました。

私が産箱のそばに近づいても、威嚇したり警戒したりすることはなく、「見守ってくれている」と理解してくれていたのだと思います。

彼女の中には、母としての静かな強さと、猫としての本能が、確かに宿っていました。

マリーちゃんの誇らしげな眼差し。ついに母としての新しい一歩を踏み出しました。
マリーちゃんの誇らしげな眼差し。ついに母としての新しい一歩を踏み出しました。

💗 命をつなぐということ

マリーちゃんの姿から教えられたことは、数えきれません。

命は静かに、でも確かに、受け継がれていく。そして、そこには愛が宿っている。

あの朝、4つの小さな命と出会ったこと。

それは、私の心にずっと残り続ける、大切な記憶となりました。


📷 次回につづく|目が開いた日、小さな冒険のはじまり

次回は、赤ちゃんたちが目を開き、初めてよちよちと動き始めた日の記録をお届けします。

命が芽吹いていく小さな瞬間たちを、どうか一緒に見守ってくださいね。

(つづく)

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