🐾キジ白猫ショコラが教えてくれたこと|アメちゃんとの暮らしが導いてくれた記憶【再公開・最新リライト版】
- かとうようこ
- 6月26日
- 読了時間: 4分
更新日:6月27日
本記事は2023年に公開し、2025年に内容を加筆・編集して再公開しています。
アメちゃんを迎えてからの2週間、先住猫たちとの関係や、初代キジ白猫ショコラとの思い出を綴った物語です。
キジ白猫の魅力と猫との心のつながりを感じていただける内容です。

🐱 アメちゃん、家族になるまでの2週間
アメちゃんがわが家にやってきてから、2週間が経ちました。その間、アニマルコミュニケーションを通じて、先住の猫たち――ミード、ルーシー、ミシェル――そして鶏のくりちゃんにも、あらかじめ仔猫が来ることを伝えていたことで、アメちゃんはまるではじめから家にいたかのように、すぐに環境に馴染んでくれました。
特にミードは、初日からまるで保護者のようにアメちゃんのそばに寄り添い、お世話をしてくれました。ルーシーは最初こそ“塩対応”でしたが、少しずつ心を開き、今では毛づくろいもしてくれるように。ミシェルも当初は警戒していたものの、今ではすっかり怒らなくなり、自然な距離感を保っています。くりちゃんは最初から優しく、アメちゃんを温かく迎え入れてくれました。


🐾 猫とともに歩んできた30余年
私が初めて猫を育てたのは、20歳の頃。それから30年以上の間にご縁をいただいた猫は、アメちゃんまでで13匹。一時的に保護した子や外猫を含めると、20匹を超えるかもしれません。
その中でもキジ白の猫は3匹。初代ショコラ、二代目シュクレ、そして三代目アメちゃん。この3匹には、偶然とは思えない“出会い方”と、不思議な共通点がありました。
アメちゃんとのご縁を通じて、あらためて初代・ショコラの存在を思い出すことに。彼がいたからこそ、今の私、そしてroumaの活動があるのだと、心から感じます。
🐾 初代キジ白・ショコラとの出会い
ショコラと出会ったのは20歳の頃。ペットショップに勤務し、サバ白の仔猫「バニラ」を引き取った直後のことでした。
ある日、お店にあった冊子に書かれていた「猫は仲間とのコミュニケーションを大切にする。一匹よりも二匹で飼うほうが寿命が延びる」という言葉が心に残り、もう一匹迎えたいと願うように。
数ヶ月後、小学6年生の甥が「クラスに猫がいる」と突然訪ねてきました。向かった先の教室にいたのは、生後3週間ほどの小さなキジ白の仔猫。冷たい牛乳と煮干しが段ボールに置かれていて、命の危機を直感し、すぐに引き取る決意をしました。

🐾 命を引き受けるということ
仔猫を抱きながら、私はその子に語りかけました。「大丈夫、必ずわたしが守るからね。」
その時、胸に刻まれたのは、“引き受けるということは、命の契約を交わすこと”という覚悟でした。
しかし、家に戻ると、2匹目を飼うことに両親が猛反対。父は怒って手を振り上げ、詰め寄ってきました。それでも私は言いました。
「殴ってもいいよ。でも飼わせてもらえないなら、この子を育ててくれる人を探して、亡くなるまで養育費を払い続ける。」
その言葉に、両親は何も言わなくなりました。
こうして、仔猫はわが家に迎えられ、「ショコラ」と名付けました。
🐾 アニマルコミュニケーションの原点
ショコラは、その後20年にわたり、ずっと私のそばにいてくれました。2009年の春、静かに旅立つまでの時間を通して、私は彼から多くのことを学びました。
言葉を超えて心でつながる方法、命の大切さ、共に生きるということ。ショコラとの日々が、のちの私のアニマルコミュニケーションの土台を作ってくれたのです。
🐾 結婚を決めたきっかけ
ショコラとの思い出の中でも、特に印象深い出来事があります。それは、現在の夫と結婚を決めるきっかけとなった出来事です。
当時、会社の寮を出ることになった夫が、新たに選んだマンション。それが「動物可」の物件だったことに、私は驚きと嬉しさを感じました。私が何も言わなくても、彼の中に“家族として迎える準備”ができていたことが伝わったのです。
そしてショコラを連れて新居を訪れたある日。夕食後、リビングに横になっていた彼のお腹の上に、ショコラが自ら乗り、箱座りをしてくつろぎ始めました。
ショコラは他人に心を開かない猫で、過去には友人や仕事仲間を追い出したこともあるほど。その彼が、夫を受け入れた瞬間――「この人なら大丈夫」と、まるで祝福するようなサインでした。
その2年後、ショコラは旅立ちましたが、ある友人が言ってくれた言葉が、今も心に残っています。
「ショコラはようこさんの幸せを見届けてから逝ったんですね。」
🐾 命のご縁は、続いていく
ショコラとの20年の日々が、私の人生に深く根を張り、その後のすべての猫たちとの出会いや、アニマルコミュニケーション、ヒーリングの原点になりました。
そして、ショコラの後を継ぐようにやってきた二代目キジ白猫、シュクレとの出会いもまた、偶然とは思えない不思議なご縁によるものでした。
次回は、シュクレとの心温まるエピソードと、彼が私に教えてくれた“癒し”の道――アニマルヒーリングを始めるきっかけとなった出来事について、お届けします。
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