🌅 初めての靖国神社参拝と胸に残る家族の物語 ― 戦後80年、英霊と動物たちの慰霊
- かとうようこ

- 9月10日
- 読了時間: 5分

8月31日、日曜日の朝。
私は初めて靖国神社を訪れました。
きっかけは、YouTubeで見た 麗澤大学准教授 ジェイソン・モーガン氏の靖国神社スピーチ です。
ジェイソン・モーガン氏はアメリカ出身の歴史学者で、著書に 『私はなぜ靖国神社で頭を垂れるのか』 があります。氏は2019年8月15日に靖国神社で撮影された演説動画をYouTubeで公開し、再生回数は150万回以上に達しています。スピーチの中で氏は、太平洋戦争中に祖父が日本軍の特攻を受けた経験を語り、「敵ながらあっぱれと尊敬し、一度も悪く言ったことはない」「英霊は戦犯ではなく英雄です」と述べ、世界中の視聴者に深い感動を与えました。
本書では、靖国神社への誹謗や讒言といった「反日キャンペーン」を外国人歴史家の客観的視点で批判し、大東亜共栄圏構想の意義を再評価しています。また、グローバリズム全体主義のもたらす反人間性や疎外の問題を歴史と西洋近代思想史の観点から俯瞰する内容で、知と魂の旅とも言える著作です。
氏の語りは、単なる歴史解説に留まらず、命の重みや平和の大切さに触れる内容で、とても胸が熱くなりました。「ぜひ自分の目で、心で感じたい」と思い、参拝を決めました。
今年は 戦後80年の節目 の年でもあり、靖国に祀られている英霊の方々に手を合わせ、感謝と慰霊の念を捧げたいと強く感じました。
🏛 靖国神社で感じたこと
靖国神社は、戦没者を祀るだけでなく、戦争の歴史や平和の尊さを未来に伝える場所として、公式に戦後80年特設ページで紹介されています。特設ページでは、英霊の若さや戦中の困難、そして戦後も続く平和への思いが詳細に解説され、参拝者が心を寄せやすいよう工夫されています。
初めて訪れる神社の静けさと厳粛さに、自然と背筋が伸びました。本殿の前に立つと、ここに祀られている方々の存在の重みを肌で感じ、言葉にならない思いが胸に込み上げてきました。
ジェイソン・モーガン氏の指摘の通り、戦争の歴史や犠牲になった方々のことを「知る」こと、そして「心で敬意を示す」ことの大切さを実感しました。氏はまた、日本に対する偏見や歪められた情報、戦後の洗脳の歴史を解説し、英霊たちが戦った「争いは終わっていない」と訴えています。
🌊 祖母の弟の命の記憶
靖国神社で手を合わせていると、ふと祖母の話が思い出されました。祖母の弟は海軍に所属し、戦艦に乗っている時には何度も爆撃に遭い、命の危機に直面しました。そして、肺を患って(結核)帰ってきた彼の姿は、家族にとって忘れられないものでした。
弟の死の間際、母は、結核が他の子どもたちにうつることを心配して、他の子どもたちには部屋から出て離れているように指示しました。しかし、その一方で弟を抱きしめながら泣き、最後まで看取ったと祖母は語っていました。
当時、弟はまだ24歳という若さでした。白い軍服姿で帰省した誇らしげな思い出と、病に伏した弟の姿。二つの姿が重なることで、命の尊さと家族の深い絆を改めて感じます。

🐎 戦争で犠牲になった動物たち
戦争は、人間だけでなく動物たちにも過酷な運命を背負わせました。靖国神社には、戦争で命を落とした軍馬、軍犬、軍鳩を慰霊するための 「戦没馬慰霊像」「軍犬慰霊像」「鳩魂塔」 が境内に建立されています。
これらの慰霊像は、兵士とともに戦地に赴き、多くが戦死した軍馬、軍犬、軍鳩を追悼するために、戦友会や崇敬者の手によって建立されました。特に軍馬に関しては、大東亜戦争だけでも約20万頭が命を落としたとされ、海外に出征した多くの軍馬は終戦後も故郷に帰ることはありませんでした。
靖国神社の内苑に位置するこれらの慰霊像は、参拝者が戦争で犠牲となった動物たちの霊を慰める場所として、多くの人々が訪れています。人間と同じく、命あるものすべてが戦争によって失ったものの大きさを感じずにはいられません。
🙏 英霊の若さと遺書の言葉
靖国神社に祀られている英霊の遺影も、ほとんどが若い方々です。彼らが家族に残した遺書には、戦争や困難な状況の中でも、愛情や優しさ、周囲への気遣いにあふれた言葉がつづられています。
若くして命を散らした英霊たちの思いに触れると、感謝と慰霊の念が一層深まります。公式サイトの戦後80年特設ページでも、英霊への追悼や平和への思いが詳細に紹介され、参拝者がその想いを受け取れるようになっています。
私たちが今、平和な日々を生きられることは、こうした命の犠牲の上にあるのだと、静かに心に刻まれました。
🌿 心に刻む参拝の意味
靖国神社での参拝は、単なる歴史の学びや観光ではなく、自分の家族や身近な人々の歴史、そして命の尊さを感じる時間でもありました。祖母の弟のように、戦争を生き抜き、病と闘った人々の物語に触れることで、感謝と慰霊の気持ちが自然と湧いてきます。
さらに、戦争で犠牲となった動物たちの存在にも思いを馳せることで、命の大切さ、そして平和の尊さを改めて実感しました。手を合わせることで、過去と今をつなぎ、平和への思いを新たにする――靖国参拝は、私にとってそうした大切な時間となりました。




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