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冬の庭仕事 〜オリーブと野鳥、そして小さな収穫〜


のこぎりと高枝切りばさみで、オリーブを剪定。 切ることは終わりではなく、次の芽吹きのための静かな準備。
のこぎりと高枝切りばさみで、オリーブを剪定。 切ることは終わりではなく、次の芽吹きのための静かな準備。

年末が近づき、庭の景色にも少しずつ冬の気配が深まってきました。

気になっていたのは、庭に植えた2本のオリーブの木。

そろそろ剪定をしよう、と重い腰を上げました。


1本は、いつの間にか隣のガレージの屋根にまで枝を伸ばしています。

「早く切らなければ…」と思いながら、日々の忙しさに後回しになっていた木です。

もう1本は玄関前のオリーブで、こちらも気づけばベランダに届くほどの大きさに育っていました。


防犯の面でも少し気になりますし、何より心配なのは猫たちのこと。

もしベランダに出た拍子にオリーブの枝へ飛び移り、

そのまま外へ出てしまったら——。

そんな想像がよぎり、やはり剪定は必要だと感じました。


✂️ 剪定スタイルは夫婦で正反対

木と向き合っていると、不思議と人それぞれの「在り方」が、

そのまま映し出されるように感じます。

私は、成長を信じて手放すことができるタイプ。

夫は、今ここにある姿を大切にし、できるだけ守りたいタイプです。


どちらが正しいということではなく、

その違いを知り、言葉を交わし、すり合わせていく時間そのものが、

家や庭のエネルギーを整えてくれている

——そんなふうにも思えます。


私はどちらかというと、剪定は「思い切ってバッサリ切れるタイプ」。

一方、夫は「木がかわいそう」と感じるようで、なかなか大胆には切れません。


毎回のことながら、

「もっと切って! 大丈夫だよ、また伸びてくるから!」

と、私は木の下から切る枝を指差し、やいやい言いながら指示係に回ります。


そんな小さなやりとりを重ねながらも、

お隣さん側のオリーブは、予定通り全体の3分の1ほどを剪定することができました。


切った枝は、さらに50cmほどの長さに切り分け、車に積んでクリーンセンターへ。

1回およそ30kgの枝を、合計3往復。

なかなかの重労働でしたが、剪定後のすっきりとした庭を眺めると、

体の疲れよりも、心が軽くなるのを感じました。


🕊️ もう1本のオリーブで見つけた、小さな命

ところが、もう1本のオリーブを剪定していたときのこと。

枝の間に、鳥の巣があるのを見つけました。


一旦、鳥は驚いて飛び立っていきましたが、

しばらくすると、またそっと巣に戻ってきました。

その様子から、どうやらすでに卵を産んでいるようです。


巣を避けながら剪定することも考えましたが、

それでは鳥にとって落ち着かない環境になってしまいます。悩んだ末、


卵が孵化し、ヒナが巣立つまで、そっとしておく


ことに決めました。


人の都合よりも、いまここで起きている命のリズムを優先する。

その選択ができたとき、庭の空気がふっと柔らいだように感じました。


癒しは、何かを「する」ことだけでなく、

あえて「しない」ことからも生まれる

——そんなことを、あらためて教えられた気がします。


🌿 オリーブに巣を作る野鳥たち

日本では、オリーブの木に巣を作る鳥として、

ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、ムクドリなどの、小〜中型の野鳥が多いそうです。


今回、どの鳥かまでは確認できていませんが、

一般的な目安としては、抱卵期が約10〜14日、

ヒナが巣の中で過ごす期間が約10〜15日。

卵がある状態から巣立ちまでは、およそ3週間から1か月ほどになります。


さらに、巣立ち直後のヒナは、地面や低い枝にいることも多いため、

もう1週間ほどはそっと見守るのが無難だそうです。


そのため、残りのオリーブの剪定は2月頃に行うことにしました。

野鳥の次の繁殖期は3月〜7月頃から始まるため、

ヒナや巣に影響する心配はほぼありません。

オリーブにとっても、休眠期から芽吹き前にあたるこの時期は剪定の適期。

ちょうど良いタイミングで作業ができそうです。


☀️ 日差しと、小さな恵み

3分の1を剪定できたオリーブの木の下には、くりちゃんのハウスがあります。


木の枝が整うと、光や風の通り道も整います。

それは、そこに暮らす動物たちにとっても、人にとっても同じこと。

環境が整うと、心と体も自然とゆるんでいく

——庭はそんなことを、静かに教えてくれます。


剪定後は、くりちゃんのハウスにも、そして家の室内にも、

やさしい冬の日差しが差し込むようになりました。


今年は、剪定の際に完熟したオリーブの実も少し収穫できました。

試しに作ってみたドライオリーブは、塩漬けよりも食べやすく、

ちょっとしたおつまみにぴったりです。


寒さの中でも、ちゃんと育つ。小松菜、水菜、ほうれん草、そら豆。足元にはミント。冬の畑は、静かな生命力に満ちています。
寒さの中でも、ちゃんと育つ。小松菜、水菜、ほうれん草、そら豆。足元にはミント。冬の畑は、静かな生命力に満ちています。
こちらのレイズドベッドでは、大根、レタス、ほうれん草、スナップエンドウ、ネギが、少しずつ育ってきています。
こちらのレイズドベッドでは、大根、レタス、ほうれん草、スナップエンドウ、ネギが、少しずつ育ってきています。

🥬 冬でも育つ、レイズドベッドの野菜たち

庭のレイズドベッドでは、寒さの中でも葉物野菜たちが、

静かに、でも確かに育っています。


朝、庭に出て、小松菜をひとつかみ、ネギをひと束。

手にしたそのままを台所へ運び、お味噌汁に入れる。

たったそれだけのことなのに、鍋から立ちのぼる湯気に、ふっと心がほどけていきます。


「今日もちゃんと育ってくれている」

——そんな小さな安心感が、この季節のささやかな楽しみです。


そのほかにも、ホウレンソウ、水菜、レタス、春菊が、

レイズドベッドの中で順番に葉を広げ始めています。

さらに、大根、スナップエンドウ、そら豆も、

土の中で春に向けた準備を静かに進めているところです。


すぐに目に見える変化はなくても、土の下ではちゃんと季節が巡っている。

待つ時間さえも滋養になる——冬の畑は、そんなことを教えてくれます。


🍇 来年の楽しみ

そして最近、新たにブドウの苗を植えました。

来年の夏には、蔓がどこまで伸びてくれるのか

——そんな想像をするだけで、少し気持ちが明るくなります。


庭仕事は、すぐに結果が見えるものばかりではありませんが、

手を入れすぎず、命の流れを信頼して待つこともまた、

大切な関わり方なのだと感じています。


静かな庭で、季節の移ろいと小さな命の営みに耳を澄ませながら、次の季節を思い描く。 そんな「冬の庭仕事」の記録でした。


2階の窓で日向ぼっこをする、ミードとルーシー。剪定後、階段室の大きな窓にも光が戻りました。 また、あの窓辺でゆっくり日向ぼっこできるといいね。
2階の窓で日向ぼっこをする、ミードとルーシー。剪定後、階段室の大きな窓にも光が戻りました。 また、あの窓辺でゆっくり日向ぼっこできるといいね。




 
 
 

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