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🐱 マリーちゃんとの出会い|名前を教えてくれた日

更新日:23 時間前

〜マリーちゃんとの出会いと、はじまりの春〜

2016年。毎日ごはんを食べに来るようになった頃のマリーちゃん。
2016年。毎日ごはんを食べに来るようになった頃のマリーちゃん。

🌿 春の訪れと、マリーちゃんの登場

前年の暮れ、キジ猫の男の子「オリマー」が、ふと現れて我が家に通うようになりました。彼とのひと冬の交流は、短くも印象深いものとなりました。(オリマーのお話は、また改めてご紹介しますね。)

そして春――。オリマーの姿が見えなくなったちょうどその頃から、毎日のように現れるようになった猫がいました。それが、マリーちゃんです。


🧱 裏庭での、はじまりの会話

初めてマリーちゃんに声をかけた日のことは、今でもよく覚えています。

その日、私は裏庭でレンガを敷く作業をしていました。黙々と作業をしていると、そっと近づいてきた猫がひとり。

ふとした思いつきで、私はその猫に話しかけました。

「あなたは、なんていう名前なの?」

それまで、動物に直接名前を尋ねたことなどなかった私。でもその時は、自然と口から出た言葉でした。

すると不思議なことに、問いかけた瞬間、「マリー」という名前がふわりと脳裏に浮かんできたのです。


🐾 名前を伝えてくれた瞬間

これまで家に迎えた動物たちの名前は、じっくり考えて決めてきました。「どんな名前が似合うかな?」と数日悩むことも、珍しくありませんでした。

でも、この時は違いました。

「マリーちゃん」――それは、まるで彼女自身が名乗ってくれたかのように感じたのです。

もちろん、マリーちゃんは野良猫。どこかでごはんをもらっていて、すでに誰かから名前をもらっていた可能性もあります。

けれど、私にとっては「この子はマリーちゃん」と自然に呼べたことが、何よりの確信になりました。

寒さ除けのシェルターを置くと、そこで待機するようになった。
寒さ除けのシェルターを置くと、そこで待機するようになった。

🐈 距離はあるけれど、そばにいてくれる存在

マリーちゃんはとても小柄で、生後半年ほどに見えました。

彼女との距離は、いつも2メートル以上。近づきすぎると、すっと離れてしまいます。

でも、私が裏庭で作業をしていると、彼女はそばに来て、レンガの上で横になりながら静かにこちらを見つめていました。

触れられなくても、通じ合っているような感覚。そんな空気が、そこにはありました。

👀 小さな体に宿る、いのちの気配

ある日、ふとマリーちゃんのお腹に目をやると、乳首が少し目立っていることに気がつきました。

「もしかして、妊娠しているのかも…?」そう思って気にかけて様子を見ていましたが、その後、子育てをしているような気配はありませんでした。

それでも彼女の中には、何か大きな変化が始まっていたのかもしれません。

🌸 そして一年後…

こうして少しずつ築かれていったマリーちゃんとの関係。その一年後、私たちの関係が大きく変わる出来事が起こります。

それは、あの雪の日の静かな奇跡へと、つながっていくのです。

(つづく)

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