🌳 縄文から続く森の知恵 ― 森と動物、そして人の未来
- かとうようこ

- 10月25日
- 読了時間: 3分
🌿今、国が動き出す希望

先日、鈴木農林水産大臣の就任会見を聞き、とても嬉しくなりました。
大臣が語った「伐って、使って、植えて、育てる」森林の循環利用の考え方は、まるで縄文時代の人々が森と共に暮らしてきた知恵を思い出させます。

🌿 縄文時代の森の知恵
縄文時代、人々は森の木を伐って住居や道具に使い、必要に応じて樹木を植え、育てる活動をしていました。
焼畑や間引きによって食料となる木の実や野草を増やす
栗・クルミ・ドングリなどの有用樹種を管理・植樹する
森の資源を持続可能に利用し、次世代に残す
縄文時代の人々は、森の木を伐るだけでなく、植える・育てる・管理するという行為を通じて、持続可能な森の循環を作ってきたと言えます。
現代の林業や森林政策も、まさにこの縄文の知恵に立ち返り、「森を人の手で健全に保ちつつ活用する」という形で再び注目されています。

🌲 林業・森林についての主な方針
就任挨拶の中で鈴木大臣は、次のような方針を掲げました。
人工林の利用期問題:日本には1000万haの人工林があり、そのうち6割超が「利用期」を迎えている。
森林経営の集積・集約化:小規模で分散した森林をまとめ、効率的に管理する必要。
ICT・高性能林業機械の導入:生産性と効率を高める。
木材需要の拡大:CLT(クロスラミネーテッドティンバー)を活用した高層木造建築など、新しい国産材の利用を推進。
🌿 意義と背景
「伐採→利用→再植林」というサイクルの実現は、林業の喫緊の課題。
森林管理の活性化は、荒廃防止や地域林業の振興、国産材活用など複数の政策目標に資する。
従来の「小規模・分散・手作業中心」林業を、ICTや機械導入で効率化する意志が読み取れる。
木材需要拡大により、建築分野との連携も進む可能性がある。

🐻 森の循環がもたらす希望
鈴木大臣の発言には、単に木材を活用するだけでなく、森を健全に保ち、動物たちの命を支える意図も込められています。
現在、クマや鹿の出没が問題になる背景には、
森の実り(ドングリなど)の減少
手入れされない人工林の増加による多様性の低下
里山の衰退
などが挙げられます。森が健康であれば、動物たちは山で食を得られ、人里に降りてくる必要もなくなります。

🌱 森を守ることは命を守ること
林業の活性化や森林の更新は、木材利用だけでなく、生態系を守り、動物たちと共生する希望につながります。
縄文の知恵が現代に息づき、国の政策として動き出すことは、私たちにとっても動物たちにとっても嬉しいニュースです。
🌿 これからの未来へ
人も森も動物も、みんなが安心して暮らせる循環の形を取り戻すこと。
森の再生と林業の振興、そして野生動物との共生——鈴木大臣の発言は、そんな未来への第一歩を感じさせてくれました。




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