🪑ミシェルの新しい居場所|変化とともに見えた猫たちの関係性
- かとうようこ
- 3 日前
- 読了時間: 3分

夏の訪れとともに、我が家でも猫たちの暮らしに小さな変化がありました。
この季節、抜け毛や湿気対策も兼ねて、ミシェルのハウスを一度きれいに整えようと思い立ち、ペットベッドや布類を取り出し、ハウスの段ボールも新調しました。
今回は、茶色ではなく白い段ボールをホームセンターで見つけ、爽やかな印象になればと、それで新しいハウスを作成。ベッドにたまった抜け毛は掃除機で吸い取り、念のためにダニよけスプレーをひと吹き。清潔なペットシーツと布を敷いて、準備完了です。
…が、これがミシェルには大不評でした。

⚠️変化が苦手な元・外猫ミシェル
元・外猫で、今でもどこか神経質なミシェル。新しい段ボールの色?ダニよけスプレーの匂い?それとも冬に使っていたホットマットや布がなくなってしまったこと?理由は一つではなく、おそらく全部。
結果として、ミシェルは新しいハウスには一切入ろうとせず…。

🐾意外な場所で目撃された姿
ハウスを整えてふと姿が見えなくなったミシェルを探すと、なんと、1階のマリーちゃんのハウスに身を潜めていたのです!
もともと、外でエサ場を巡ってバチバチのライバルだったふたり。
マリーちゃんの方が圧倒的に強く、当時はミシェルの悲鳴が遠くから聞こえてくるほどでした。
それが、今では家の中で穏やかに共存しているのです。
家の中ではミシェルが“先住猫”。マリーちゃんも、その空気を読んでか、ミシェルに攻撃することはなくなり、ミシェルも堂々としています。
とはいえ、マリーちゃんのベッドにミシェルがもぐりこんだときは、マリーちゃんもちょっと困惑気味…。
外からじっと様子をうかがっていたその姿に、思わず笑ってしまいました数日経っても。


🪑新たな居場所と、静かな変化
結局、ミシェルは新しいハウスには入らずじまいでした。
けれど、それはむしろよい転機だったのかもしれません。
保護から8年、ミシェルはほとんどの時間をハウスの中で過ごす“引きこもり”スタイルは変わりせんでした。それが、今回ハウスを整える過程で、壁際に椅子を置いたところ、そこでくつろぐようになりました。
さらに、1階のマリーちゃんのハウスを置くために移動した“ひつじ椅子”を2階の窓辺に置いたことで、思いがけず新しい風景が生まれました。
朝になると、ルーシーとミシェルがそれぞれの椅子でのんびりとくつろいでいるのです。
直接ふれあうことはなくても、争うこともなく、互いに自分の居場所を見つけて、静かに同じ空間を共有している——
そんな朝の光景が、どこかほほえましくて、私たち人間の心までもふっとゆるみ、やさしく癒されていきます。
🛋️それぞれの居場所、それぞれの平和 ─ 共に暮らすということのかたち
8年目のミシェルに訪れた、ちいさな変化。
年齢も、育った環境も異なる猫たちが同じ家で暮らす中で、それぞれの心地よい場所を見つけ、ほどよい距離感を保ちながら、どこかお互いを認め合っているようにも見えます。
猫たちは言葉を交わさずとも、自分にとって安心できる居場所を選びながら、相手を尊重し、静かに共存していく。その心の動きに触れるたび、私たちもまた、共に暮らすということの本当の意味を教えられているように感じます。
これからも、そんな猫たちの穏やかな変化にそっと寄り添いながら、一緒に暮らしていけたらと思います。
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