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❄️ 外猫歴10年のマリーちゃんが選んだ場所|初雪の日に訪れた、小さな奇跡

更新日:1 日前

〜外猫マリーちゃんとの10年目の約束〜


2025年1月10日。今冬初めての雪が降った日――サンルーム越しに静かに舞い降りる雪を眺めていると、外から聞き慣れた声がしました。

それは、我が家の裏庭で暮らす猫・マリーちゃんの声でした。

初雪の日、サンルームに入ったマリーちゃん
初雪の日、サンルームに入ったマリーちゃん

🐾 マリーちゃんが初めて見せてくれた「変化」

普段は玄関脇のレイズドベッドにあるビニールハウスで過ごしているマリーちゃんが、なぜかこの日は裏庭のサンルームの外から私を呼んだのです。

「マリーちゃん」と声をかけ、サンルームのドアを開けると、彼女はすっと中へ入ってきました。

その瞬間――「約束を果たす時が来たのかな」そんな感覚が心にふっと湧き上がり、私はそっとドアを閉めました。


🕊️ 10年越しの約束

マリーちゃんとの出会いは、もう10年も前のこと。外猫として生きてきた彼女に、私は何度もこう伝えてきました。

「外での暮らしが大変になったら、家の中に入って、一緒に暮らそうね。」

でもそれは、ずっと「夢」のようなものでした。いつも一定の距離を保ち、体に触れさせてくれることすらなかったのです。

それがこの日、彼女はとてもおとなしく、なんと爪まで切らせてくれたのです。

もう外に出さないので、爪を切らせてもらいました。
もう外に出さないので、爪を切らせてもらいました。

🦷 見えないところにある、歳月の証

ふと口の中を確認すると、左下の犬歯が一本抜けていることに気がつきました。見た目には元気そうでも、長年の外暮らしで蓄積された疲れや負担があるのかもしれません。

明日、動物病院に連れていく予定です。ノミや寄生虫の予防もしっかりしていこうと思います。


🌙 冬の夜に重なる、不安と祈り

暖かい季節には、姿を見せない日が続くこともありました。でも寒くなると、ふと不安になるのです。

「この冬、ちゃんと越せるかな」「もしも事故に遭っていたら……」

そんな思いが、年々強くなっていきました。

近所で交通事故に遭った猫たちの姿を何度か見てきたこともあり、マリーちゃんが年を重ねるにつれ、「もう無理をさせたくない」という想いが募っていきました。

いつも玄関前でごはんを待っていたマリーちゃん
いつも玄関前でごはんを待っていたマリーちゃん
毎朝、レイスドベッドのビニールハウスで待っていて、玄関前でごはんを食べていました
毎朝、レイスドベッドのビニールハウスで待っていて、玄関前でごはんを食べていました

💛 ここにいてくれて、ありがとう

気がつけば10年。どこにも行かず、この土地で生き抜いてきたマリーちゃん。

「本当にすごいね。そして、ありがとう。」

冬が近づくたびに、「うちに入る?」と声をかけても、マリーちゃんはいつもそっけなく去っていきました。

でも、数日会えないだけで心配になって、アニマルコミュニケーションでこう呼びかけるのです。

「マリーちゃん、顔を見せてね。」

すると、翌日にはひょっこり姿を見せてくれる。その優しさと信頼が、何より嬉しかった。


🐱 彼女が選んだ「外の世界」と、その理由

若い頃、マリーちゃんは2度、うちで出産をしました。仔猫たちは無事にそれぞれ里親さんに引き取られ、その後は家猫として一緒に暮らしてほしいと願いました。

けれど、マリーちゃんは強く拒否し、外で生きる道を選びました。

その理由をアニマルコミュニケーションで尋ねたところ、彼女はこう答えてくれました。

「ここには他の猫がたくさんいるから、気を遣うのは嫌なの。」

🌸 これからは、家の中で…

そんなマリーちゃんが、自分の意思で家の中に入ってくれた。その決断が、どれほど大きなことかを思うと胸がいっぱいになります。

これからは、少しずつ少しずつ、彼女が家での暮らしに馴染めるよう、話を聴きながら、寄り添っていきたいと思います。

ホットカーペットの上で、外を眺めるマリーちゃん
ホットカーペットの上で、外を眺めるマリーちゃん

💖 一緒に、あたたかな冬を

10年という月日をかけて育まれた信頼。

その積み重ねの先にある「今」が、とても尊くて、温かい。

マリーちゃん、ようこそ。

これからも、あなたのペースで、ゆっくりでいいからね。

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