❄️ 外猫歴10年のマリーちゃんが選んだ場所|初雪の日に訪れた、小さな奇跡
- かとうようこ
- 1月11日
- 読了時間: 3分
更新日:1 日前
〜外猫マリーちゃんとの10年目の約束〜
2025年1月10日。今冬初めての雪が降った日――サンルーム越しに静かに舞い降りる雪を眺めていると、外から聞き慣れた声がしました。
それは、我が家の裏庭で暮らす猫・マリーちゃんの声でした。

🐾 マリーちゃんが初めて見せてくれた「変化」
普段は玄関脇のレイズドベッドにあるビニールハウスで過ごしているマリーちゃんが、なぜかこの日は裏庭のサンルームの外から私を呼んだのです。
「マリーちゃん」と声をかけ、サンルームのドアを開けると、彼女はすっと中へ入ってきました。
その瞬間――「約束を果たす時が来たのかな」そんな感覚が心にふっと湧き上がり、私はそっとドアを閉めました。
🕊️ 10年越しの約束
マリーちゃんとの出会いは、もう10年も前のこと。外猫として生きてきた彼女に、私は何度もこう伝えてきました。
「外での暮らしが大変になったら、家の中に入って、一緒に暮らそうね。」
でもそれは、ずっと「夢」のようなものでした。いつも一定の距離を保ち、体に触れさせてくれることすらなかったのです。
それがこの日、彼女はとてもおとなしく、なんと爪まで切らせてくれたのです。

🦷 見えないところにある、歳月の証
ふと口の中を確認すると、左下の犬歯が一本抜けていることに気がつきました。見た目には元気そうでも、長年の外暮らしで蓄積された疲れや負担があるのかもしれません。
明日、動物病院に連れていく予定です。ノミや寄生虫の予防もしっかりしていこうと思います。
🌙 冬の夜に重なる、不安と祈り
暖かい季節には、姿を見せない日が続くこともありました。でも寒くなると、ふと不安になるのです。
「この冬、ちゃんと越せるかな」「もしも事故に遭っていたら……」
そんな思いが、年々強くなっていきました。
近所で交通事故に遭った猫たちの姿を何度か見てきたこともあり、マリーちゃんが年を重ねるにつれ、「もう無理をさせたくない」という想いが募っていきました。


💛 ここにいてくれて、ありがとう
気がつけば10年。どこにも行かず、この土地で生き抜いてきたマリーちゃん。
「本当にすごいね。そして、ありがとう。」
冬が近づくたびに、「うちに入る?」と声をかけても、マリーちゃんはいつもそっけなく去っていきました。
でも、数日会えないだけで心配になって、アニマルコミュニケーションでこう呼びかけるのです。
「マリーちゃん、顔を見せてね。」
すると、翌日にはひょっこり姿を見せてくれる。その優しさと信頼が、何より嬉しかった。
🐱 彼女が選んだ「外の世界」と、その理由
若い頃、マリーちゃんは2度、うちで出産をしました。仔猫たちは無事にそれぞれ里親さんに引き取られ、その後は家猫として一緒に暮らしてほしいと願いました。
けれど、マリーちゃんは強く拒否し、外で生きる道を選びました。
その理由をアニマルコミュニケーションで尋ねたところ、彼女はこう答えてくれました。
「ここには他の猫がたくさんいるから、気を遣うのは嫌なの。」
🌸 これからは、家の中で…
そんなマリーちゃんが、自分の意思で家の中に入ってくれた。その決断が、どれほど大きなことかを思うと胸がいっぱいになります。
これからは、少しずつ少しずつ、彼女が家での暮らしに馴染めるよう、話を聴きながら、寄り添っていきたいと思います。

💖 一緒に、あたたかな冬を
10年という月日をかけて育まれた信頼。
その積み重ねの先にある「今」が、とても尊くて、温かい。
マリーちゃん、ようこそ。
これからも、あなたのペースで、ゆっくりでいいからね。
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