2025年1月10日、今冬初めての雪が降った日のことです。
部屋の中からサンルーム越しに雪が降る様子を眺めていると、外から猫の声が聞こえてきました。
普段は玄関脇にあるレイズドベッドのビニールハウスで日中を過ごしているマリーちゃんが、珍しく裏庭のサンルームの外から私に声をかけてくれたのです。
「マリーちゃん」と呼びかけながら、サンルームのドアを開けると、彼女はすっと中に入ってきました。その瞬間、「約束を果たす時が来たのかな」と感じながら、私はそっとドアを閉めました。
外猫としての彼女との付き合いも、今年で10年目になります。これまで何度も伝えてきた言葉がありました。
「外での暮らしが大変になってきたら、家の中に入って、一緒に暮らそうね。」
10年の付き合いですが、外ではいつも一定の距離を取っていて、マリーちゃんが体に触らせてくれることはありませんでした。しかし今回、彼女は意外なほどおとなしく、爪を切らせてくれました。
さらに、口の中を確認すると、左下の犬歯が一本なくなっているのに気が付きました。
見た目は元気そうですが、長年外で生活してきたことを考えると、ノミや寄生虫の駆除も必要です。明日は動物病院を受診する予定です。
暖かい時期には、しばらく姿を見せないこともありました。しかし、寒くなると「無事に越冬できるだろうか」と気がかりになりました。近くの道で猫が交通事故に遭う姿を何度か目撃したこともあり、マリーちゃんが年を重ねるにつれ、体が弱る前に家で安全に過ごしてほしいという思いは強くなるばかりでした。
気づけば10年――どこにも行かず、この場所で生き抜いてきたマリーちゃんは本当にすごいです。そして、ありがとう。
冬になるたび、「うちに入る?」と声をかけても、マリーちゃんはいつも「そんなつもりはない」とそっけなく去っていきました。それでも数日姿が見えなくなると心配になり、
「マリーちゃん、顔を見せてね」とアニマルコミュニケーションで呼びかけると、翌日には必ず姿を見せてくれました。
そんなマリーちゃんが、家の中に入る決断をしてくれたことを、本当に嬉しく思っています。
若い頃、マリーちゃんはうちで2度出産をしています。
仔猫たちがそれぞれ里親さんに引き取られた後、家猫として暮らしてほしいと願いましたが、彼女はそれを強く嫌がり、外で生きることを選びました。その理由を尋ねたとき、彼女はこう答えてくれました。
「ここには他の猫がたくさんいるから、気を遣うのは嫌なの。」
これからは、マリーちゃんが家での生活に少しずつ馴染めるよう、じっくり話を聴きながらサポートしていきたいと思います。馴染んでいけるよう、サポートしていくつもりです。
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