ルーシー脱走事件とアーシングの午後
- かとうようこ
- 5月24日
- 読了時間: 4分

夕方、ルーシーを連れて庭に出ていました。
土の感触を足で確かめたり、植物に触れたりして、ルーシーも楽しそうにしていたのですが――その後、事件が起こりました。
夫が外から帰ってきて、ルーシーを見て、冗談まじりに両手の指をわしゃわしゃ動かしながら笑顔で近づいてきたんです。するとルーシーが驚いて、私の腕の中から飛び出してしまいました。一度はとっさにしっぽをつかんで、なんとか抱き上げたのですが、ルーシーは完全にパニック状態。大暴れして、ついに逃げ出してしまいました。
裏庭に回って追いかけたところ、ルーシーはサンルーム外の防獣ネットを上り、屋根づたいに反対側へ飛び降り、隣家のほうへ走って行ってしまいました。
再び庭に回り、夫にも協力してもらってルーシーを呼びかけると、悲鳴のような鳴き声で返事が返ってきました。何度か呼びかけながら声のするほうへ向かうと、隣家裏の室外機の横にルーシーがいました。近づこうとすると、またもや逃げて、今度は家のほうへ――。
そして再び裏庭のほうへ走って行ったのですが、姿が見えません。「ルーシー!」ともう一度呼ぶと、玄関横の物置スペースに入り込んでいるのを発見。ようやく抱き上げて、無事に家へ連れて帰ることができました。
知らない人ならともかく、長年一緒に暮らしている夫を見て逃げ出すなんて(しかも日ごろは“お父さん子”なのに)……どういうことなんでしょう。
そういえば、何年か前にもルーシーがサンルームから外に出てしまったことがありました。そのときも、庭にいた夫がルーシーを見ても気づかず、「(ルーシーに似た)大きな猫だな〜」と思ったそうです。外で会ったらお互い認識しないって、どういうことなんでしょうね。
でも、ルーシーが呼びかけにちゃんと返事をしてくれたこと、そして庭に出るたびに「ここがルーシーのお家だよ。もし外に出てもここで待っていてね」と言い聞かせていたことを、ちゃんと覚えていてくれたのは本当に良かったです。
……でもね、“お父さん(夫)”のことも、ちゃんと覚えておいてね(笑)
今回は、事なきを得ましたが、ひとつ間違えば迷子や事故に遭っていたかもしれないと思うと、肝が冷える出来事でした。
日ごろ室内飼いの猫を庭に連れ出すのには、実はふたつの理由があります。
ひとつは、万が一外に出てしまった場合に備えて、家の周りの景色や、自分の家を外から見たときの印象を、ルーシー自身に覚えておいてほしいという思いから。
もうひとつは、健康のための「アーシング」をさせてあげたかったからです。
アーシングとは、素足や素手で地面(土や草、砂など)に触れることで、地球の電子と体がつながり、体内の電気的なバランスを整える自然な健康法です。現代人のように電磁波に囲まれた生活では体に静電気が溜まりやすく、それが不調の一因になるとも言われています。
これは人間だけでなく、猫にとっても有益です。土に触れることでストレスが和らぎ、静電気や体内の余分なエネルギーを地面に逃がせるとされ、自然界の動物たちが当たり前に行っている「癒しの行動」でもあります。
実際、ルーシーも庭でくつろいでいる時は、とてもリラックスした表情を見せてくれていました。
ただし、今日のようにパニック状態になると、全身筋肉の猫の力は想像以上に強く、こちらの制御が効かなくなってしまいます。今回の経験を踏まえ、安全のために今後は必ずリードをつけて庭に出すようにしようと反省しました。
ルーシーには、レスキューレメディを舐めさせておこうーーー。
※バッチフラワーレメディの「レスキューレメディ」は、強いストレスやパニック状態に陥ったときに心を落ち着けるための、植物由来のナチュラルなレメディです。5種類のフラワーエッセンス(ロックローズ、インパチエンス、チェリープラム、クレマチス、スターオブベツレヘム)がブレンドされており、ショックや混乱、緊張、不安を感じる場面で心のバランスを取り戻すサポートをしてくれます。
猫にも使える優しいレメディで、ほんの少量を口元や前足に塗るだけでも、心がスーッと落ち着いていくようです。ルーシーのように突然の出来事でパニックになってしまったときには、保護者としてできるケアのひとつとして、常備しておきたい安心アイテムです。



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