top of page

🐕 シニア犬の認知症に気づいたときに|保護者ができる優しいサポート

そっと寄り添うだけで伝わる温もり。愛犬にとって最高のケアは、保護者のやさしさです。
そっと寄り添うだけで伝わる温もり。愛犬にとって最高のケアは、保護者のやさしさです。

高齢になる愛犬に「最近様子が変わった?」と感じることはありませんか。夜中に歩き回ったり、トイレの場所を忘れたり、呼びかけに反応しにくくなるなどの変化は、犬の認知症(認知機能低下症)のサインかもしれません。

本記事では、症状のチェックポイントや日常でできるケア、段階に合わせた対応まで、保護者の方に寄り添ってわかりやすく解説します。


🔬 犬の認知症とは?

犬の認知症は、人のアルツハイマー型認知症に似た症状が現れます。代表的な変化は次の通りです。


  • 夜鳴き・徘徊する

  • トイレの失敗が増える

  • 呼びかけや視線への反応が鈍くなる

  • 好きだった遊びや学習への興味が薄れる

  • 不安や恐怖、攻撃的な行動が増える


複数の症状が2〜3週間以上続く場合は、早めに獣医師に相談することが大切です。



🐾 保護者がチェックできる認知症の症状

  1. 方向感覚・空間認識の変化

    • 家の中で迷う

    • 壁や家具にぶつかる

    • よく通っていた場所で立ち止まる


  2. 生活リズムの変化

    • 夜中に歩き回る(夜鳴き)

    • 昼間に急に寝てばかりになる

    • 食事やトイレの時間が不規則になる


  3. トイレの失敗

    • 今までできていた場所を忘れる

    • 家の中で粗相する


  4. コミュニケーションの変化

    • 呼びかけに反応しない

    • 視線を合わせない

    • 表情や感情の起伏が少なくなる


  5. 不安・恐怖・攻撃性

    • 一人になるとパニックになる

    • 怖がる・吠える・咬む行動が増える


  6. 遊びや学習能力の低下

    • 好きな遊びに興味を示さなくなる

    • 新しいことを覚えにくくなる

    • 同じ行動を繰り返す(常同行動)


  7. 記憶・認識の低下

    • 物を探す行動が減る

    • 人や場所、状況の記憶があいまいになる

    • 以前覚えていた習慣ができなくなる


保護者の心を落ち着けることで、愛犬にも安心が伝わっていきます。
保護者の心を落ち着けることで、愛犬にも安心が伝わっていきます。

🏡 日常でできるケアのポイント

1. 環境の工夫

  • 家具の配置は固定して迷わないようにする

  • 段差や階段にはスロープやマットを設置

  • 音や光の急な変化を避け、安心感を与える


2. 規則正しい生活リズム

  • 食事・散歩・睡眠の時間をできるだけ一定に

  • 予測可能な生活は不安を減らし、混乱を防ぐ


3. 食事とサプリ

  • 消化しやすく栄養バランスの良いフード

  • 脳機能サポートとしてオメガ3脂肪酸やビタミンE・C、DHAなどを獣医師と相談


4. 認知機能を刺激する遊び

  • 匂い探しゲーム:簡単に見つかるおやつを隠す

  • 軽いトリック練習:「おすわり」「ふせ」「待て」など、成功体験を中心に

  • パズルフィーダーや知育トイ:低負荷で脳を刺激


5. 社会性・感情のケア

  • 名前を呼ぶ、撫でる、声かけで安心感を与える

  • 待機中や夜間も安心できる居場所を用


6. 自然療法の取り入れ

認知症ケアは「医療+生活環境の工夫」が基本ですが、補助的に自然療法を取り入れると、犬も保護者も気持ちが和らぎます。

🌸 バッチフラワーレメディ

  • 不安や恐怖心が強いときに心を落ち着けるサポート

  • 代表的な例:

    • レスキューレメディ(強い不安やパニック時に)

    • ミムラス(具体的な恐怖心があるときに)


与え方:飲み水やフードに数滴垂らすなど手軽に取り入れられる



💧 ホメオパシー

犬の体質や症状に合わせてレメディを選ぶことで、自然治癒力をサポートします。

  • Baryta carbonica(バリタカーブ):物忘れ・混乱・徘徊に

  • Arsenicum album(アーセニカム):夜鳴きや不安、落ち着きのなさに

    Conium(コニュウム):動きが鈍く、反応が遅い高齢犬に

  • Ignatia(イグナチア):気分の浮き沈みや感情が不安定なときに


与え方:

  • レメディを直接舌に落とすか、飲み水に数滴溶かす

  • 様子を見ながら間隔をあけて与える

  • バッチフラワーとの併用も可能



🌿 ハーブ療法(犬用安全)

  • カモミール:リラックス、不安や緊張をやわらげる

  • バレリアン:落ち着き、安眠サポート

  • ギンコビロバ(イチョウ葉):脳の血流サポート(高齢犬向け)

    ※用量に注意し、必ず犬用サプリメントやティーを選ぶこと


🌸 アロマ(犬に安全な範囲で)

  • ラベンダー精油:安心感、安眠サポート

  • カモミール精油:リラックス、不安の軽減

  • 使用方法:

    • ディフューザーでごく微量を空間に広げる

    • 直接皮膚や被毛には使用しない(舐めたり吸い込むリスクがあるため)

    • 換気を行いながら短時間で使用


💡 ポイント

  • 自然療法はあくまで「補助ケア」。獣医師の診断や治療と並行して使うことが大切です。

  • 犬の様子をよく観察し、「合う/合わない」を見極めながら取り入れましょう。

  • 保護者自身もハーブティーやアロマを活用し、心を落ち着けて寄り添うと安心感が伝わります。


7. 医療サポート

  • 定期的な健康チェック

  • 必要に応じて認知症改善薬や行動療法を獣医師と相談


🕒 認知症犬向け 1日の理想スケジュール例

時間帯

内容

ポイント

🌅 朝

軽め散歩(10〜15分)、匂い嗅ぎ、朝食(パズルフィーダー・コング活用)

脳を刺激しつつ、ゆっくり歩く

🕙 午前

休憩・睡眠、軽いコミュニケーション

名前を呼ぶ、撫でるなど短時間でも安心感

🏞 昼

匂い探しゲーム、知育トイ

隠し場所は簡単に、成功体験を重視

🕒 午後

軽め散歩・トリック練習、休憩

短時間・低負荷、褒めて安心感

🌙 夜

夕食(パズルフィーダー・コング活用)、リラックスタイム

明かりを落とし、安心できる環境に

💤 就寝

安心できる場所で眠る、匂いのついた衣服や毛布を近くに


🟢 認知症段階別ケア

1️⃣ 初期(軽度)

  • 家や散歩ルートを変えず安心環境を保つ

  • トイレ失敗は叱らず、簡単な匂い探しやトリックで脳を刺激

  • バッチフラワーレメディで軽い不安や緊張を緩和


2️⃣ 中期(中等度)

  • 家の移動を安全に(滑り止めマット・段差解消)

  • 昼夜のリズムを規則正しく

  • 短時間で簡単な遊び・知育トイで脳刺激

  • 夜間徘徊はナイトライトや安全囲いで誘導

  • 不安が強いときは自然療法でサポート


3️⃣ 進行期(重度)

  • 家全体を安全空間に

  • 匂い嗅ぎ・トリック・知育トイは短時間・低負荷で

  • 安心できる居場所を複数用意

  • 不安行動や夜鳴きが強い場合は獣医師と相談

  • バッチフラワーレメディで強い不安やストレスを軽減



🐕 トリック練習とは?

トリック練習は、犬に簡単な動作や芸を教える遊び・学習です。

目的

  • 脳の刺激:考えて行動することで認知機能を活性化

  • 成功体験:できたことを褒めてもらえる喜びで自信アップ

  • 保護者とのコミュニケーション:声かけや褒める動作で絆を深める


例:「おすわり」「ふせ」「待て」「お手」「おかわり」「回れ」「ハイタッチ」


高齢犬・認知症犬向けのポイント

  • 短時間(1回5分程度)

  • 難易度は低く、成功体験重視

  • 褒めたり撫でたりして安心感を与える



🐕 認知症犬向けトリック練習ステップ例

1️⃣ 「おすわり」

  • 手順:おやつを見せ、頭の上に持ち上げ、自然にお尻を下ろすタイミングで「おすわり」と声かけ

  • 褒めておやつを与える


2️⃣ 「ふせ」

  • 手順:「おすわり」状態からおやつを鼻先から前に下ろす

  • 前足を伸ばして伏せたら「ふせ」と声かけ、褒める


3️⃣ 「待て」

  • 手順:「おすわり」状態で「待て」と声かけ

  • 数秒〜10秒静止できたら褒める

  • 慣れたら距離や時間を少しずつ延ばす


4️⃣ 「お手/おかわり」

  • 手順:前足を軽く持ち上げて「お手」「おかわり」と声かけ

  • 褒めておやつを与える


5️⃣ 「回れ/ハイタッチ」

  • 手順:「回れ」:おやつを見せながら犬をゆっくり回す

  • 「ハイタッチ」:手を差し出し、前足で触れたら褒める


実践のコツ

  • 1回5分程度、1日2〜3回に分けて行う

  • 失敗しても叱らず、成功体験を重視

  • 褒める・撫でる・おやつで安心感を与える

  • 毎回少し変化をつけると脳への刺激になる


愛犬とともに歩む時間は、何よりも大切な宝物。
愛犬とともに歩む時間は、何よりも大切な宝物。

💡 ケアのポイントまとめ

  • 叱らず、成功体験と安心感を大切に

  • 規則正しい生活リズムと安定した環境で混乱を最小化

  • 脳への軽い刺激(匂い嗅ぎ・遊び・知育トイ)を日常に

  • 自然療法でリラックスや不安緩和を補助

  • 愛犬を「犬として尊重し、安心して暮らせる環境」を整える


愛犬の高齢期は、小さな変化にも気を配り、安心感と喜びを与えることが何よりのサポートです。環境・リズム・脳刺激・愛情・自然療法の5つを意識して、愛犬との暮らしを豊かにしましょう。


愛犬の小さな変化に気づいたとき、保護者の方の心も揺れるものです。

「これからどう寄り添えばいいのかな?」と感じたときには、アニマルコミュニケーションやアニマルヒーリングを通じて、心の声や安心感を一緒に受け取ってみませんか。


  • アニマルコミュニケーション 

    愛犬が今どんな気持ちで過ごしているのかを知ることで、より良いケアやサポートにつながります。

  • アニマルヒーリング 

    不安や緊張をやわらげ、穏やかな時間を取り戻すサポートをします。保護者の方ご自身の心の安定にも役立ちます。


大切な愛犬と、これからも安心して心を通わせられるように──。

詳しくは[サービスのご案内ページ]をご覧ください。


▶ アニマルコミュニケーションの詳細はこちら


▶ アニマルヒーリングの詳細はこちら


コメント


©2023 rouma。Wix.com で作成されました。

bottom of page