猫は「解毒が苦手」な動物
- 11 時間前
- 読了時間: 3分

🐱 肝臓と腎臓への影響を考える
猫は、私たちが思っている以上に
体に入ったものを分解・排出する力が弱い動物だと言われています。
それは決して「体が弱い」という意味ではなく、
進化の過程で“必要な機能だけを持ってきた結果”でもあります。
ただ、その特性を知らずにいると、
思わぬところで体に負担をかけてしまうことがあります。
🧬 猫はなぜ解毒作用が低いのか
猫は完全な肉食動物です。
自然界では、植物の毒素や人工的な化学物質に触れる機会が
ほとんどありませんでした。
そのため猫の肝臓には、
一般的な動物が持っている
「グルクロン酸抱合」という解毒経路
化学物質を無害化するための酵素
が、もともと少ない、
または働きにくいという特徴があります。
この点については、愛媛大学の研究でも解説されています。
そのため猫は、
人や犬では問題にならない量でも
体内に蓄積しやすく
肝臓や腎臓に負担がかかりやすい
と考えられています。
🫀 肝臓と腎臓への影響は?
● 肝臓
肝臓は、体に入った異物を処理する
「フィルター」の役割をしています。
猫の場合、分解できない物質が入ると、
そのまま肝臓に負担につながることがあります。
特に注意したいものには、
塗料
防腐剤
一部の精油
接着剤や樹脂
などがあり、成分次第では影響を受けやすいと考えられています。
● 腎臓
分解された老廃物や毒性物質は、
最終的に腎臓から排泄されます。
猫はもともと
慢性腎臓病になりやすい動物でもあります。
そのため、
「少量だから大丈夫」がと思っていたものが、
長い時間をかけて負担になる可能性も
否定できません。
👅 食べ物以外も「口に入る」前提で考える
猫はとてもきれい好きな動物です。
毛についたものを舐める
頬や体をこすりつける
仲の良い猫同士でグルーミングをする
つまり、
食べ物でなくても、
体に触れるものはいずれ口に入る可能性がある
ということ。
精油や香り成分についても、
猫の代謝特性から注意が必要とされています。
🔗 参考:猫と精油の関係について
爪とぎ、首輪、おもちゃ、ベッド、敷物…。
すべてが「安全である前提」で選びたい理由が、ここにあります。
🌿 保護者としてできる小さな配慮
完璧を目指す必要はありません。
ただ、選ぶときに少しだけ意識することで、猫の体は守られます。
✔ 無着色・無塗装の素材
✔ 原産国・素材が明記されているもの
✔ 強度があり、簡単に壊れないもの
✔ 「人には大丈夫」ではなく 「猫にも大丈夫か」を基準にする
そして何より大切なのは、
「あれ?」と感じた直感を無視しないこと。
🕊 おわりに
猫は言葉で「違和感」を伝えることができません。
だからこそ、
毛についた色
におい
触ったときの感触
そんな小さな変化に気づける
保護者の感覚は、何よりの安全装置です。
かわいい、便利、安い。
その前に、「安心かどうか」。
大切な家族と、
できるだけ長く健やかな時間を過ごすために、
今日の選択を、少しだけ丁寧にしていきたいですね。


コメント