太亜くんは、我が家のミシェル(野良だったスコティッシュフォールド)の息子です。
7年前、母子(4つ子でした)で保護し、里親になってくださったS様のお宅で大切に育てられ、ひとりっ子として充実した毎日を過ごしてきました。
このたび、久しぶりに最近のお姿を見せていただく機会があり、とても嬉しかったです。ミシェルにも「あなたの子だよ。立派に成長して、かっこいいね!大切にしてもらってありがたいね!」と写真を見せると、じっと見つめていました。
さて、今回ご依頼いただいたのは、S様がご自宅の前で怪我をしていた猫のナナちゃん(推定1歳)を保護し、新しく家族に迎え入れたことに関するものでした。S様は、太亜くんとナナちゃん、それぞれの気持ちを聞いてほしいとのことでした。
ひとりっ子だったペットに、新しい動物を迎え入れる場面はよくあります。特にやむを得ない事情がある場合、保護者として不安や罪悪感を抱かず、決定したことに対して愛情をもって毅然とした態度で臨むことが大切です。先住猫と新しい子の両方に対し、その事情や保護者の思い(決定した理由)を丁寧に説明し、さらに「あなたの気持ちも大切にするよ」と約束し、それを実際に守る姿勢が求められます。(いわゆる「自分もOK、相手もOK」というスタンスです。)
アニマルコミュニケーションでは、動物の気持ちを通訳するだけでなく、先住猫には新しい子がどのような存在か、また新しく来た子には、ここに住む先住猫がどのような存在かを少しずつ知ってもらうお手伝いをします。そして、双方が心も体も安全・安心を感じられる距離感を構築できるよう、サポートする方法をお伝えしています。
最後に、保護者様からいただいた感想をご紹介します。
保護者 S様 京都府在住
動物 太亜くん 猫 男の子
ナナちゃん 猫 女の子
今回の件は先住猫の他に怪我を負った猫ちゃんを新たに迎え入れるという事に私達もかなり戸惑いがありました。そして何より一番戸惑ったのは先住猫の太亜だったと思います。
急な出来事とは言え太亜に対して罪悪感もありました。
そして、陽子さんからは意味があってここに来た猫ちゃんだから、太亜に対しても罪悪感を持つ必要もないし、ふたりを無理に仲良くさせようとは思わないでいいというアドバイスをいただき、大変安堵いたしました。
現在ふたりは同室にいる時も相変わらず近くにいようとはしませんが、ご指導頂いたようにおやつやマタタビを同時にあげたりしています。
ですが太亜の方が新入りナナの事をかなり意識しているようで、ナナは屈託なくニャンプロを仕掛けたりしても恐怖感しかなくシャーシャー唸っています。
ナナも独占欲が強くふたりの距離を縮めるのにはまだまだ時間が必要ですが、アドバイスのとおり無理強いせず気長に見ていこうと思っています。
お陰さまで見ていく方向も分かり、今回のセッションもとても有意義に終えることができました。本当にありがとうございました。
その後いただいたメールには、太亜くんが後ろからそ~っとナナちゃんの匂いを嗅ぎに行ったり、ナナちゃんが太亜くんと仲良くなりたそうな行動をしている様子が綴られていました。
仲良くなっても、ならなくても、「どっちでも大丈夫だよ~」というニュートラルな気持ちで優しく見守ることで、おふたりにとって最善の状態が自然と生まれていきます。
S様、このたびはご感想をお寄せいただき、ありがとうございました。
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