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猫と野菜のビニールハウス


ビニールハウスで暖を取るマリーちゃん

一昨年の暮れ、庭にレイズドベッドを作り、家庭菜園を始めました。

家の前にある一番大きなレイズドベッドでは、菌ちゃん農法を始めるために冬の間に大量のもみ殻を投入し、その上に黒マルチをかけました。そして、昨年の春に植え付けを行い、夏野菜を育てました。

秋には夏野菜を収穫した後、もう一度土にもみ殻を投入し、新しい黒マルチをかけ直して、糸状菌が早く育たないかなと期待しながらビニールで覆い、保温しました。


すると、長年うちで世話をしている外猫のマリーちゃんが、日中そのビニールハウスの中で過ごすようになりました。驚いたことに、彼女は植えた野菜を傷つけることなく、うまくスペースを見つけて過ごしていました。また、菌ちゃん農法は無肥料無農薬栽培なので、使用している土や環境が猫にとっても安全で、彼女がそこで過ごしても健康に悪影響を及ぼす心配はありませんでした。彼女がさらに快適に過ごせるようにベッドを用意すると、すぐに気に入った様子で、今年の春にビニールを外すまでその場所がお気に入りになっていました。



今年も、そのレイズドベッドで夏野菜を収穫した後、冬野菜の苗を植え付けました。今年は特に虫が多かったため、すぐに不織布をかけて対策をしました。

すると、マリーちゃんが不織布で覆ったハウスの中に入るようになりました。

「虫よけに不織布を張ったのに、猫が入れるんじゃ虫も入り放題だよね」と夫と笑いながら話していました。ただ、マリーちゃんがその中に入りたがるのはわかっていたので、防虫対策は一応したものの、基本的には菌ちゃん農法の土が十分機能していれば、害虫に負けない強い野菜が育つはずだと考えていました。もし被害が出るようであれば、まだ土が十分機能していないということなので、それも受け入れるつもりでいました。


不織布ハウスの中に猫の陰(笑)

とはいえ、こうして振り返ると、不織布やビニールをかけているのも、実際には野菜のためというより、最初からマリーちゃんのためにやっているような気がしています。彼女が快適に過ごせる場所を作るのが、いつの間にか私の優先事項になっているようです。

11月中旬になり、気温がかなり下がってきたため、不織布の上からビニールをかけることにしました。今年は昨年よりさらに暖かくなっているはずです。

マリーちゃんはしばらく黒マルチの上で寝ていましたが、今年もシープボアの暖かいベッドを用意してあげました。すると、やっぱり「自分のために用意してくれた」とすぐに理解して、ベッドの上で過ごすようになりました。


野菜の間でくつろぐマリーちゃん

 

菌ちゃん農法とは?

菌ちゃん農法は、化学肥料や農薬を一切使用せず、自然の力を活用して美味しい野菜を育てる農法です。木、もみがら、竹、雑草といった有機資材を利用し、土壌の微生物を活性化させることで、植物に必要な養分を供給します。特に、糸状菌や窒素固定細菌といった微生物の働きを重視し、空気中の窒素を活用することで、肥料に頼らない持続可能な農業を実現します。

炭素循環農法との関係

菌ちゃん農法は、「菌ちゃん先生」として知られる吉田俊道氏によって広められた農法です。吉田氏はYouTubeなどの媒体でその手法を紹介しており、自ら「菌ちゃん農法は炭素循環農法の応用」と説明しています。炭素循環農法の基本理念をベースに、さらに独自の工夫を加えることで、より家庭菜園や小規模農業でも実践しやすい形に発展させたのが菌ちゃん農法の特徴です。

特徴と魅力

  1. 健康的で安全な野菜づくり無農薬・無肥料栽培なので、農薬や化学物質を使わず、体に優しい野菜が育ちます。

  2. 低コストで環境にも優しい自然素材を活用するため、肥料や農薬を購入するコストを削減できます。また、土壌の健康を保ち、環境負荷を軽減する農法です。

  3. 微生物の力を活用糸状菌や窒素固定細菌といった微生物が、土壌中で活発に働く環境を整えることで、植物が必要とする養分を自然に供給します。

  4. 初心者でも取り組みやすい有機資材を適切に使用すれば、家庭菜園レベルでも手軽に始められる農法です。

まとめ

菌ちゃん農法は、自然と調和した持続可能な農業を目指す、現代の課題に応える農法です。農薬や化学肥料に頼らないため、安全で美味しい野菜を手軽に栽培できる点が、多くの人に支持されています。家庭菜園から本格的な農業まで幅広く活用できる方法として注目されています。


 

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