
生後2か月になった頃、仔猫たちの里親募集を始めました。
4つ子はみんな可愛く、毛色も美しかったため、県内外から多数の応募がありました。
保護主として、またアニマルコミュニケーターとして、そして何より母猫のマリーちゃんに代わり、仔猫が里親さんの家族として一生大切に育ててもらえるようにと願い、面会に来てくださった皆さんには、マリーちゃんがどのようにしてうちに来て、仔猫たちを産み育てたのかをお伝えしました。
生後2か月の仔猫は学びの時期であり、野生であれば母猫に狩りの仕方や獲物の仕留め方、敵の存在などを教わる頃です。仔猫たちは安全なサンルーム内で生まれ育ったため、狩りを学ぶことはありませんが、ママの真似をしてトイレの仕方やフードの食べ方を覚え、兄妹同士で思い切り遊ぶ中で、噛んだり噛まれたりしながら力加減を学び、コミュニケーションなどの社会性を身につけていきます。
そのため、生後3か月になるまで待っていただき、仔猫をお迎えに来てくださった際には、マリーちゃんにも声をかけていただき、それぞれのご家庭に送り出しました。
里親の皆さんは、マリーちゃんに「必ず幸せにします」と約束してくださいました。

初めて仔猫と里親さんが面会した日、マリーちゃんは、サンルームから仔猫を連れ出して面会させている間、鳴き声を上げて仔猫を呼ぶこともなく、意外なほど静かにしていました。
面会から戻った仔猫は兄弟たちのもとへ戻り、その日の夜は遊ぶこともなく、長い間、仔猫たちだけで身を寄せ合っていました。別れが近いことを感じていたのかもしれません。




生後3か月といえば、すでに離乳し、歯も完全に生えそろい、仔猫用のドライフードも食べられるようになっていました。それでも、それぞれの仔猫のお迎えの日、送り出す子にマリーちゃんは最後のおっぱいをあげていました。
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